Sunday, January 8, 2012

高山病

南極点は南極大陸の上にありますが、表面の基地や人がいるところと大陸の間には約3300mの氷と雪があります。南極点(とその周り)は標高3300mの平地と言うことになります。さらに南極点の風は横ではなく、斜めに、高台(南極点)から低い地域へと吹くので、事実上の気圧は3300m以上で日によって異なります。今日の気圧は3500mの標高にいるのと一緒。富士山のほぼ頂上で生活していることになります。

さらに山登りなど徐々に高くなっていく標高に体を慣らしていく機会がなく、海抜0メートルのマクマード基地から一気に飛行機でこの標高に来るので約10%の人は高山病にかかります。

初日、胸が押しつぶされそうな病状が発生。でもよくある病状で無理せずしっかり休んでたくさんの水分補給を進められます。2日目はだいぶよくなり、階段を登るとはぁはぁ息が切れるまでに改善しました。ところが三日目、約10メートルほどの距離を起きてすぐ、一番、体内酸素が低いときに走ったのがいけなかったらしくひどい胸痛を感じます。周りにめちゃくちゃ心配をかけながらお医者さんに行くと(南極点の基地には小さなクリニックがあり、医師1名と看護師1名が常駐)、即、酸素機につながれ、血中酸素検査、その他の血液検査、心電図までの検査が行われます(戦場の病院みたいな設備)。すべてに問題がないことがわかってしばらく酸素注入機をつけて休むことを進められます。


結局2日間、睡眠中酸素を送ってくれた機械。周りの酸素を圧縮するタイプ。酸素ボンベに最初はつながれたけど空輸された分しかなく貴重なので私に問題がないとわかった時点でこちらの機械へ移動。

よくおじいちゃんおばあちゃんがつけているやつ。
そのほかには3日分、高い標高に血液を徐々に慣らす薬を処方してもらいました。



South Pole General Hospital(南極総合病院)と冗談で書かれているシールが素敵。
結局、鋭い胸痛があって今日で三日目ですがかなり症状も和らぎ、運動さえしなければ生活に問題がないところまで回復しました。とっても優秀なお医者さんと看護師さんに感謝。

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