Monday, November 21, 2011

南極点

私が参加している実験は南極点の氷の下にあります。南極点の氷の表面(地上)からドリルで2,3km(!)ほど真下に掘り下げたところにセンサーがいっぱい埋めてあります。南極へは誰もがいけるわけではないので今年の春、もしかしたら私も行けるかも知れないと知ったときには興奮と同時に、まだ決まったわけではないから今から期待してはいけない、という冷静な気持ちが入り混じりました。
まずはじめのハードルは本当に最終選考に選ばれること。これは私自身がどうあがいてもどうにもならないのでただただ運任せでした。そのあとの最大の難関はPQ(physical qualification、身体検査)です。実験はアメリカのUSAP(United States Arctic Program、米国極地機関)を通して現地へ向かいます。南極へ行くにはたくさんの身体測定値が許容範囲内でないといけませんが、南極点はさらに隔離されていること、気象状況がさらに厳しくなること、標高の高さからチェックする項目がうんと増えます。

突然ですが南極の地図って見たことありますか?大体世界地図の底辺にべろんと書かれることが多いから想像しぬくいですよね?地球の真下から見たら、上の地図みたいになります。日本語のいい地図がなかったのですが、なぜかミサワホームのウェブサイトに結構いいのがあったので拝借。元のページはこちら。地図の真ん中が南極点、そこからどの方向に向かっても(上下左右)北です。日本で有名な昭和基地はこの地図で言うと南極点から上に向かった海岸沿いです。南極でも海岸沿いと南極点ではだいぶ気象状況が違います。後断面図を見れば標高もかなり違うことがわかります。なので南極に行くといっても大陸のどこに行くかによってかなりの差が出てきます。
話が長くなったのでPQの続きは次のポストへ。

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